大規模アプリケーションの構築

NEW: すぐに vue-cli で単一ファイルコンポーネント、ホットリロード、リントを保存すると同時に、単体テストを実行して、準備しましょう!

Vue.js コアライブラリは、View レイヤーにフォーカスされて柔軟に設計されており、全てのアプリケーションレベルのアーキテクチャと干渉しないライブラリです。これは既存プロジェクトとの統合のために素晴らしいことができますが、スクラッチからの大規模アプリケーションを構築する場合は、構築経験の少ない開発者にとって悩ましい問題にもなります。

Vue.js のエコシステムは、Vue で大規模なシングルページアプリケーション (SPA: single page application) を構築する方法のライブラリのツールセットを提供します。このパートでは、”フレームワーク”のようなものを導入しますが、あくまで推奨する方法に過ぎません。これまでの各パートで紹介した方法も利用するとよいでしょう。

モジュール化

大規模なプロジェクトの場合、コードを整理するためにモジュール化ビルドシステムを利用する必要があります。推奨するアプローチとしては、CommonJS または ES6 モジュール形式でソースコードを書き、Webpack または Browserify を使用してそれらをバンドルする方法です。

Webpack と Browserify は単なるモジュールバンドラ以上の機能を有しています。これらは、他のプリプロセッサでソースコードを変換することができるソース変換 API を提供します。例えば、babel-loader または babelify を使用することで、将来サポートされる ES2015/2016 構文でコードを書くことができます。

これまでにこのようなモジュールバンドラを使用したことがない場合は、いくつかのチュートリアルによりモジュールバンドラの概念を習得した後に、最新の ECMAScript の機能を使用して書き始めることをお勧めします。

単一ファイルコンポーネント

Vue.js を利用した典型的なプロジェクトでは、たくさんの個別のコンポーネントにコードを分割して、コンポーネントごとに HTML/CSS/JavaScript を配置しておくと便利です。上述したように、Webpack または Browserify を使用するとき、次のようなコンポーネントを適切なソース変換できます:

もし、プリプロセッサに詳しいなら、次のようにも書くことができます:

これらの単一ファイル Vue コンポーネントを Webpack + vue-loader または Browserify + vueify でビルドできます。実際に Webpackbin.com にてオンラインで試すことも可能です!

どのビルドツールを選択するのかは、あなたの経験やニーズに大きく依存しています。Webpack ベースのセットアップはコード分割 (code splitting) のようなより強力な機能を提供し、モジュール依存関係のような静的なアセットを処理してコンポーネントの CSS を別のファイルに抽出しますが、もう少しより複雑に設定することができます。Browserify は Webpack が提供する高度な機能を必要としないシナリオにおいて、簡単にセットアップすることができます。

立ち上げるための最速の方法は、公式の vue-cli を使用して事前に設定されたビルドセットアップで実行することです。GitHub 上にある公式 scaffold テンプレートも探すことができます:

ルーティング

シングルページアプリケーションでは、現在テクニカルプレビュー状態ではありますが、オフィシャル vue-router ライブラリの使用を推奨します。詳細は vue-router のドキュメンテーションを参照してください。

もし、シンプルなルーティングのロジックを必要としている場合は、ハッシュチェンジへのイベントリスニングと、動的なコンポーネントを利用することで実装することも可能です。

例::

<div id="app">
<component :is="currentView"></component>
</div>
Vue.component('home', { /* ... */ })
Vue.component('page1', { /* ... */ })
var app = new Vue({
el: '#app',
data: {
currentView: 'home'
}
})
// route ハンドラでページを切り替え
app.currentView = 'page1'

このメカニズムでは、Page.jsDirector などの、外部ルーティングライブラリを活用すると非常に簡単です。

サーバーとの通信

すべての Vue インスタンスは、JSON.stringify() で直接シリアライズされる生の $data を持つことができます。Vue.js コミュニティは vue-resource プラグインに貢献していて、RESTFul API で動作するため簡単な方法を提供します。例えば jQuery の $.ajax または SuperAgent などの好きな Ajax ライブラリも使用できます。Vue.js はバックエンドを持たない Firebase 、Parse そして Hoodie などのサービスとの連携にも適しています。

状態管理

大規模なアプリケーションで、状態管理はしばしば、状態が多くのコンポーネントに散らばって、それらコンポーネントの間に相互作用している複数の部品のために複雑になります。それは、Vue.js アプリケーションにおける本当のソースは生データのオブジェクトになることを、よく見落とされています。Vue インスタンスは単純にそれにプロキシアクセスします。それゆえ、複数のインスタンスによって共有されるべき状態の部品を持つ場合は、その重複を避けるべきです。代わりに、同一性によってそれを共有すべきです:

var sourceOfTruth = {}

var vmA = new Vue({
data: sourceOfTruth
})

var vmB = new Vue({
data: sourceOfTruth
})

現在、sourceOfTruth が変化されるたびに、vmAvmB の両方は、自動的にそれら View を更新します。さらに、この考えた方を拡張して、私達は store パターンにたどり着くでしょう:

var store = {
state: {
message: 'Hello!'
},
actionA: function () {
this.state.message = 'action A triggered'
},
actionB: function () {
this.state.message = 'action B triggered'
}
}

var vmA = new Vue({
data: {
privateState: {},
sharedState: store.state
}
})

var vmB = new Vue({
data: {
privateState: {},
sharedState: store.state
}
})

私達は、store 自体の内部に store の状態を変化させる全てのアクションに置いていることに注意してください。集中型の状態管理のこのタイプは、変化のタイプが状態に起こる可能性を、簡単に理解することができ、トリガされる方法があります。各コンポーネントはまだ所有し、そのプライベートな状態を管理することができます。

State Management

注意することの1つは、あなたのアクションにおいて元の状態オブジェクトを決して置き換えてはいけないということです。コンポーネントと store は、変化が監視されるべきために、同じオブジェクトへの参照を共有する必要があります。

私達は、コンポーネントが直接 store に属する状態を変化させるのはできない規約を強制する場合は、代わりに、アクションを実行するために store に通知するイベントを送りだす必要がありますが、私達は本質的に Flux アーキテクチャにたどり着きました。この規約の利点は、私達が store に起こっている変化を全ての状態を記録でき、そしてその上で、私達は変化ログ、スナップショット、履歴の再転用などのような、高度なデバッギングヘルパーを実装することができます。

Flux アーキテクチャは React アプリケーションで一般的に使用されていますが、Vue.js も同様に適用できます。例えば、Vuex は、大規模な Vue.js アプリケーションの内部の状態管理に対して、特別に設計された Flux をインスパイアしたアプリケーションアーキテクチャです。Redux は React 向けの最も人気のある Flux 実装で、view レイヤにアゴスティックで、またいくつかのシンプルなバインディング経由の Vue で簡単に動作できます。

単体テスト

モジュールベースのビルドシステムと互換性のあるものならば、お好きなものを選んでください。おすすめは、Karma テストランナーです。多くのコミュニティプラグインがあり、WebpackBrowserify をサポートしています。詳細なセットアップについては各プロジェクトのドキュメントを参照してください。

テストのためにコード構造の観点から、ベストプラクティスはあなたのコンポーネントモジュールで生のオプション/機能をエクスポートすることです。次の例を考えてみます:

// my-component.js
module.exports = {
template: '<span>{{msg}}</span>',
data: function () {
return {
msg: 'hello!'
}
},
created: function () {
console.log('my-component created!')
}
}

このファイルは、エントリーモジュールで次のように使用できます:

// main.js
var Vue = require('vue')
var app = new Vue({
el: '#app',
data: { /* ... */ },
components: {
'my-component': require('./my-component')
}
})

そして、出来たモジュールは次のようにテストできます:

// Jasmine 2.0 のテストと同じ
describe('my-component', function () {
// ソースモジュールを require
var myComponent = require('../src/my-component')
it('should have a created hook', function () {
expect(typeof myComponent.created).toBe('function')
})
it('should set correct default data', function () {
expect(typeof myComponent.data).toBe('function')
var defaultData = myComponent.data()
expect(defaultData.msg).toBe('hello!')
})
})

WebpackBrowserify の両方、Karma の設定例があります。

Vue.js のディレクティブは、非同期でデータ更新に反応するので、データ更新後の DOM ステータスに対してアサーションを行うには、Vue.nextTick のコールバックを利用する必要があります。

プロダクション向けのデプロイ

Vue.js の縮小されたスタンドアローンビルド版は、既に小さいファイルサイズにするため全ての警告を取り除いていますが、Vue.js アプリケーションを構築するために Browserify や Webpack のようなツールを使用するとき、これを達成するためにいくつかの追加設定をする必要があります。

Webpack

警告ブロックが UglifyJS による圧縮中に自動的に削除されるように、プロダクション環境を示すために Webpack の DefinePlugin を使ってください。設定例:

var webpack = require('webpack')

module.exports = {
// ...
plugins: [
// ...
new webpack.DefinePlugin({
'process.env': {
NODE_ENV: '"production"'
}
}),
new webpack.optimize.UglifyJsPlugin({
compress: {
warnings: false
}
})
]
}

Browserify

NODE_ENV"production" を設定して、あなたのビルドコマンドを実行します。Vue は自動的に envify transform でそれ自身に適用し、警告ブロックに到達不能になります。例:

NODE_ENV=production browserify -e main.js | uglifyjs -c -m > build.js

アプリケーションの例

Vue.js Hackernews Clone は、Webpack と vue-loader を利用したソースコード管理と、vue-router を利用したルーティングの基本設計、また HackerNews の Firebase API をバックエンドとして利用したサンプルアプリケーションです。決して大きなアプリケーションではないですが、本パートで紹介した手法を用いて作られています。